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高千穂峡を見下ろすクルマ観光の拠点
地採れの食材にこだわった素朴な味覚の数々 国道218号に架かる神都高千穂大橋のたもとにある道の駅高千穂。この橋の真下には深々とした高千穂峡が刻まれ、まさに絶景の地にある。もちろん道の駅だから大きな駐車場、観光案内所、地域の特産品を販売する物産館、トイレなどを完備。クルマ観光の拠点となっている。そして高千穂の様々な味覚を堪能できるレストランを併設。木造のゆったりとしたベンチに大きなテーブル席がずらりと並ぶ。メニューは定食類やうどん・そばなどだが、地元で生産された食材を使用するというのが基本。どれも自然の風味を活かした素朴な味覚ばかりだ。 |
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どっしりとした重厚感の中にあふれる温かさ
湧水コーヒーと高千穂バーガーが大人気 約120年前という石造りの酒蔵を移築したカフェ。高千穂峡へは歩いて行ける距離にあり、観光の途中に気軽に立ち寄ることができる。石の蔵だから内部の壁もむき出しの石だが、古民家を解体したときに出た古材を再利用したり、椅子やテーブルは高千穂産の杉を使うなど温かみのある雰囲気だ。木造りの階段で2階へ上ると、フローリングの板の間。こちらは座布団を敷いて座る和式で、お雛様や五月人形など季節によりいろいろな展示もあって楽しい。お客さんがゆっくりくつろげるようなふる里のお茶屋さんでありたいと店の名を付けたというだけに、とても居心地の良い空間だ。メニューはドリンクやケーキのほか、軽食などがある。 |
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古き良き茅葺き屋根の旧家で味わう
神話の里・高千穂らしい郷土料理 高千穂峡の入口付近、観光バスが駐車するエリアの一角にある、築260年以上の民家を移築した食事処。苔むした茅葺き屋根を載せた建物の中は、神楽を舞う「神庭(こうにわ)」があり、これを囲みながら座敷で郷土料理をいただける。昔ながらの田舎の雰囲気を楽しみながらの食事は、高千穂の旅を一層印象的にしてくれるはず。予約すれば神楽は実際に鑑賞できる(5名から1回28000円)。茅葺き屋根の農家を復元し、内部に昔の農機具などを展示した資料蔵や、地場産オリジナル商品を取りそろえたお土産処なども隣接しているので便利だ。 |
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高千穂峡のまっただ中にある老舗の茶屋
名物はダイナミックな鳥の丸焼きとかっぽ酒 深々とした高千穂峡に架かる三段橋のうち、一番川面に近い神橋のほとりにある。五ヶ瀬川が渓谷を刻み柱状節理がそそり立つ、まさに大自然のまっただ中だ。昔から変わらぬ素朴なたたずまいの店内は広い畳敷きになっていてテラス席もあり、そうした高千穂峡の風景が間近に迫ってくる。ここの名物は、かっぽ酒と鳥の丸焼き。かっぽ酒は高千穂が発祥の地とされ、もともと山仕事の合間に手近な青竹を切って節を抜き、水を入れて焚き火にくべ、お茶を沸かして飲んだことに始まる。やがて庶民の生活に馴染みのある酒や焼酎が入れられるようになったのだが、昭和8年から営業しているこのお店がその元祖と言われる。鳥の丸焼きも、もともと野鳥を竹の中に入れて蒸し焼きにしていたものを鶏に変えて観光料理とした。当然ながらこのふたつの相性は良く、箸と杯が進む。 |
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神楽酒造の長期貯蔵焼酎が眠る鉄道遺産
高千穂や宮崎のお土産もいっぱい 旧国鉄による九州横断鉄道計画で未開通のまま残されたトンネルを、地元の神楽酒造が焼酎蔵にした施設。総延長1115m、ひんやりとした空間に樽1500本、一升瓶2万本が納められた眺めは壮観だ。隣接する高千穂観光物産館では、この長期貯蔵酒をはじめとした神楽酒造の40種類あまりの焼酎・リキュールが試飲できる。他にも県内や地元高千穂の物産品が溢れんばかりに置かれ、お土産選びだけでも迷ってしまうほど。また敷地内にある、旧高千穂鉄道で走っていたサロンカーをレストランとした「きっ茶ポッポ」では、軽食などを列車の旅気分で味わうことができる。物産館の外にも出店がずらりと並び、休日は様々なイベントが開かれるなど、いつも賑わいを見せている観光施設だ。通称86型と呼ばれる機関車の展示も目を引く。 |
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棚田の中にたたずむ一軒家の食事処で
日本一の高千穂牛と地採れ野菜を味わう 天岩戸に向かう途中、細い農道をたどって行ったところにたたずむ創作料理の店。夫婦2人で営む小さな店で、建物はまだ新しくモダン和風の造り。全体的に清潔感にあふれているのが気持ちよい。そして、大きくとられた窓の外に広がっているのが、のどかな棚田。食事とともに、この高千穂らしいロケーションも味わって欲しい。静かな環境の中でゆっくりできるのが魅力だ。東京などで和食の修行を積んだ主人が提供するコース料理は、高品質の高千穂牛と旬の地元の野菜が中心。全国和牛能力共進会において日本一となった高千穂牛は数が少なく、大変貴重。これを鉄板焼きなどでじっくりと味わえる。小さな店であり手に入る野菜も日々変わるので、来店の際はあらかじめ電話で確認しておきたい。なお、夜の食事は完全予約制となっている。 |
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昭和の雰囲気たっぷりの名物喫茶店
正統派のコーヒーや軽食類も充実 昭和51年にオープンした、高千穂町民にはなじみの深い喫茶店。町の中心部にあって、学生から年配者まで昔ながらのまったりとした時間を過ごしている。小さな建物の2階にある、昭和のままの空間が心地よい。あちこちに設けられた本棚にはびっしりと漫画が並んでいて、これを目当てにくる常連も多い。コーヒーをはじめとしたドリンク類や軽食類のメニューの多さも人気の理由のひとつ。レモンスカッシュやクリームソーダなどの懐かしい飲み物も健在だ。軽食メニューは50種類以上もあって迷ってしまうほど。基本的にどれも手作りで、リーズナブルな割にはボリュームもたっぷりある。 |
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8mの青竹に流れるそうめんは清涼感いっぱい
ここでしか食べられない鱒寿司も絶品 高千穂峡で昭和30年頃から営業しているという老舗のお茶屋。お土産屋が並ぶ一角の一番奥にあって渓谷の木々が迫り、野趣に富む。赤い野天の風雅な傘が目印だ。店内には名物のそうめん流し用の青竹が4本並ぶ。1本約8mはあるから、なかなかの迫力だ。ここを流れるのは、玉垂の滝から引いている湧き水。冷たい天然水のおかげで麺が引き締まって旨さも倍増する。つゆはもちろん自家製。ダシは地元高千穂名産のシイタケやいりこ、昆布、かつおなどが使われ、とてもまろやかで美味しい。そうめん流し以外にもヤマメの塩焼きや冷や汁、うどん・そば類、豆腐田楽、あずき白玉、ところ天などメニューは充実している。 |